茂木健一郎さんの「創造性は産み出すものにとっても驚きである」というツイートがとても興味深い。
人間が産み出すものは自分が経験してきたことのものの中から組み合わせた結果であり、実は目新しいことは特にしてないということ。
○と△と□を組み合わせたらおもしろい形になったよってことなわけで、それがあたかも奇抜なものに見えるので、創造者本人も自分が1から作ったのだと勘違いする。
創造力を育てるにはいろんなことを経験し、知識を蓄え、それをいつでも引き出せるようにしておくことが大事。
「レゴがうまくなるにはどうしたらよい?」という質問をよくされるが、(そもそも上手くってなんでしょう)僕は決まって、世の中にあるものをよくよく観察すること。またブロックに触れそれぞれのパーツの特徴をしっかり把握すること。あとはトライアンドエラーで繰り返すこと。
そして、人の作品のまずは真似をすること。
創造は真似事の組み合わせであり、それがもともとレゴで作られていなかっただけで、現実社会には存在していた何かなのかもしれない。
そもそも、あまりに奇抜すぎるデザインやものには、大衆は排他的嫌悪感すら感じてしまう。
親しみ有るものの組み合わせだからこそ心地よさが生まれる。
よく、レゴで新しい組み方を発見したという話を聞くが、それって必然的な発見であり、有る意味そのように作られてるのだから当たり前じゃんってこともある。
結局そこにあるものをどう使っているかで、しかし、その発想に至るためにはいろんな知識、経験が必要で誰しもができることじゃない。
レゴになぞらえて話をしたけど、世の中にあるものってみんなそう。
僕は創造力とは「組み合わせの力」だと思っている。
それを茂木さんが的確に指摘しているところがおもしろい。
※加えて、引き出しの力を育てるには、小さいうちはブロックを仕訳しないことだと考える。
雑多にコンテナに入っているパーツから目的のパーツを探したり、目的のパーツではないものが目に映り、またそこから新たな発想を産んだりできる。
よくたとえるのが、国語辞典で目的の言葉を調べようとしたら、その周りにある関係ない言葉に意識がいってまたそこから調べてなんて経験がありませんか?ということ。
そういう意味ではネットでの検索は関連性のあるものしか画面に現れないし、広告だって意図的にそもそも興味のあるものを表示されるわけで、あまり子供にお勧めするプロセスとは思っていない。便利だけどね。
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